「論語」は、孔子(前551~前479)の没後、
弟子や孫弟子たちが集まって編纂した孔子の言行
録です。孔子の「語(ことば)」を、弟子たちが論
じ合って編纂したから「論語」と言われています。
「論語」の構成約500章が20篇にまとめら
れています。
文字を知らない日本人が初めて目にした本は、
「論語」であったようです。応神天皇の16年
(西暦285年)百済から王仁がもたらしました。
「論語」は辛亥革命前の中国や明治維新前の日本
で、最も多く読まれた書物です。その理由として、
➀ 内容が人類の知恵に満ちている。
② 一章が短くて覚えやすい。
③ 使用されている漢字が1,355字種と少
なくて読みやすく、論語全体の総字数はお
およそ15,935字と少ないからです。
「論語」は、今から2000年以上も前に書か
れたものですから、その意とするところの解釈が
多くあります。また意味が明らかでないところも
あります。解釈の違いを知る楽しさもあります。
また「論語」は、当時の政や出来事を映し出し
ており、人々の息遣いを感じられるものです。
「論語」の学習は“文字による意味”を人生教訓
として学ぶのが一般的ですが、実はその“背景”
や“何故”を知ることに面白さがでます。講座で
は、“文字”の裏にある人間臭さを掘り起こした
お話もさせて頂きます。
日本での「論語」は、今でも日本人の心に沁み
ている道徳規範となっています。
中国では、文化大革命の過程で林彪事件の後、
毛沢東の指揮影響化、江青らによって提唱された
「批林批孔」運動で、林彪と孔子思想を批判(注1)
しました。
(注1)文化大革命時「農を教えない」として
孔子批判の一つの理由とした。
子路第十三04
<樊遅請學稼、子曰「吾不如老農」>
孔子を利用した“批孔”の攻撃目標は、そのじつ
周恩来に向けられていたのです。中共は政敵を追
い落とすために国の至宝の孔子を利用したのです。
しかし、北京オリンピックでは、まんまと孔子を
礼賛したのでした。自らの価値を誇るためにただ
利用しただけです。でも、中共は世界からの尊敬
は得られず、卑しさを見透かされています。